<   2008年 10月 ( 31 )   > この月の画像一覧

拳骨

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親父にもらった拳骨は、いつまでも覚えている。辛夷の実の形を見ると、いつもあの時の拳骨を思い出す。赤い実の爆ぜる前の形は、拳骨そのものを連想させられるからだ。小学へ入学する前のわたしは、吹っ飛んで脳震盪を起こして気絶した。あの時の痛さも、今となっては懐かしい甘い思い出である。
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by arajin01 | 2008-10-31 19:19 | Comments(0)

秋逝きぬ

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昼休み、土手に座り日向ぼっこをしてしまった。枯れ草の匂いとお日様の匂いが、スーツに染み込んだ。
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by arajin01 | 2008-10-30 19:04 | Comments(0)

秋惜む

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山並みは、豊かな色に染まり秋の極みだ。暮れの秋を向かえ、首筋を通り抜ける風も冷たい。だが、それさえも風邪の癒えた身には心地好い。足元にも去り行く秋がある。
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by arajin01 | 2008-10-29 21:43 | Comments(0)

流れ雲

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朝、一点の雲もなかった。富士山も裾野を広げて見えた。八ヶ岳の標高二千六百メートル以上は雪を纏っていた。十一時ごろ、病院の全景写真を撮影していると、ぽつぽつと雲が湧き上がってきた。昼休みに撮影したのがこの写真だ。雲は、追い駆けっこをしているように流れている。紅葉の山腹をスキップしているようだった。
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by arajin01 | 2008-10-28 19:11 | Comments(3)

冬支度

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収穫が終わると、そこここで冬支度が始まった。昆虫たちも、越冬場所を求めてもぞもぞと動きだしている。だが、飛蝗も蟷螂も冬が来ると生涯が終わる。二日続けて昆虫たちに出会うと、別れに来られたような気分になってしまった。赤岳は、今朝白く覆われていた。
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by arajin01 | 2008-10-27 19:09 | Comments(0)

尾羽枯れし

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飛蝗が飛び込んできた。猫たちは、遊び相手の闖入に追いかけまわすが、尾羽打ち枯らした姿に、なんともやり切れない気分になり外に放した。気分を変えてと、大沢在昌「黒の狩人」上下巻を読み出したら夜中の3時に読了。ジャズをかけて横になると、耳元で強烈な羽音がし、慌ててスダンドを点けるとでっかいスズメバチである。サイドテーブルに止まったところを叩き殺した。時折、天井裏にあるスズメバチの巣から迷い出てくるのである。
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by arajin01 | 2008-10-26 16:50 | Comments(2)

友来る

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仕事をしていると「資料館を見学させてください」と、いきなりオフィスのドアを開けての来客だ。パソコンに集中していたわたしは、無礼なと顔も見ず「表でお待ちください」と愛想のない返事をしていた。だが、出て行くそぶりもなく立っている。振り返ると、東京の友人だった。友人といっても一回りは若い。二年ぶりの顔に嬉しくなってしまった。病院の外は、小雨がちらついていた。
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by arajin01 | 2008-10-25 22:30 | Comments(0)

漆の木

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紅葉というとモミジやカエデに目を奪われるが、ウルシやヌルデやハゼの紅葉も見事だ。これらの木は、どこの里山でも見られる。しかし、近づくのは注意したい。柔肌の人は被れることがある。小雨の中、岡山の犬養木堂記念館の館長をゆかりの白林荘の森に案内した。お目当ての花之木はまだ紅葉も六部だった。
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by arajin01 | 2008-10-24 20:24 | Comments(0)

枯れ芒

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風に身をまかせふらふわと揺れる茎穂は、頼り無さそうでいてしぶとく大地に根を下ろしている。繁殖旺盛な植物なのだが、どうにも頼り無さを感じる。晩秋の芒を見ていると、気分が落ち込み、故里の河原の芒を思い重ねる。わたしの生れた土地は、関東平野の真平らな土地が続き、山の峰々は遥か彼方に連なる。河原の土手に生える芒は、茎を透かして合間に空という空間が見える。つまり、芒だけが描かれた日本画の主題のような構図で見えるのである。芒は侘びを感じさせると共に、寂しさまでも運んでくる。写真は、そんな気分を狙ってみた。
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by arajin01 | 2008-10-23 13:47 | Comments(2)

季語無

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草叢にひときわ背の高い草が繁る。葡萄のような房を付けるが、葡萄ではない。子供の頃は、この実を絞り、インクのように使って遊んだ。一度、この汁で腕に刺青のような模様を描いたら、あとで皮膚が爛れたことがあって叱られた。植物名はヨウシュヤマゴボウ。葡萄とも、野菜のゴボウとも似ても似つかない名前だ。だが、牛蒡の味噌漬は、この根だと聞く。確かめたことはないが、わたしにとって秋を連想させる植物である。よって季語無しの句になった。
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by arajin01 | 2008-10-22 20:59 | Comments(0)