<   2011年 07月 ( 31 )   > この月の画像一覧

夏の果て

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『夏の果て蜂の子育つ軒の枝』
七月も今日で終わりになる。七月に入ってからは、夏らしくからりと晴れた日がなく、冷夏のようであった。世の節電の風潮に、天も協力したようである。だが、豪雨の水害を連れてくるとは、酷い仕打ちだ。被害にあわれた地域の方々にはお見舞いを申し上げる。地震、津波、原発爆発、豪雨と次々と繰り出される災害には、天は情けが無いのかと恨みを申し上げる。
わが家の狭庭には様々な種類の蜂が巣を作ったが、アシナガバチも可愛い薄緑色の巣を作った。毎日観察していると、巣穴ひとつひとつの中に、胡麻粒ほどの卵から徐々に成長していく過程が明確に見えて愛おしくなる。幼虫たちの頭は、サングラスをかけたヤンチャ坊主のように見えて愛嬌がある。一匹の親が50近い巣穴を作り必死に育てている姿を、間近に観察していると、親蜂の健気な子育てに感心してしまう。先月は、小指を蜂に刺されて痛い思いをしたが、怖いからと殺虫剤を撒く気にもならなくなった。蜂の子よ、元気に育てよと、声援してしまったのである。
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by arajin01 | 2011-07-31 17:17 | Trackback | Comments(0)

蟷螂生れる

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『風に乗り生まれ蟷螂葉に着地』
玄関に立つと、蟷螂の子が風に飛ばされてきた。幼い衣装は透き通るようだ。顔を近づけると、幼い鎌を振り上げた。後ろから犬の鳴き声が聞こえた。黒のトレーナーを着て電動自転車に乗った大柄な女性が、白黒模様の犬を連れ、自転車に絡まったリードに苦戦していた。トレーナーは、目に残る日の丸とJ のイニシャル。振り返った顔は、バレーボール全日本代表Nさんだった。近くに彼女の別荘がある。挨拶しての二言三言の会話。「遊びに来てよ」というと「ありがとう」と、走り去っていった。
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by arajin01 | 2011-07-30 21:22 | Trackback | Comments(0)

胡瓜

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『雨空を掴みに行くか胡瓜蔓』
夏休み真っ盛りの今、資料館は訪問者が後を絶たない。今日は、一日何組もの見学者を相手にした。5時になって帰ろうとすると見学希望者が来たと看護師長から電話連絡が入った。断ってくださいと言うと、東京から来たので少しの時間でもと言っていると……。断ろうと電話を代わってもらうと、姓名を名乗った。何と、何度かNHK週間ブックレビューでご一緒した女性作家のMではないか。私が名乗ると、「どうしてそこに」と驚いた。彼女じゃ案内しないわけには行かない。というわけで、久しぶりの再会に嬉しくなって一時間半も案内してしまった。嬉しさのあまりに、前書きが長くなってしまった。
軒先に胡瓜の苗を二本鉢に植えたが、屋根よりも伸びた。七月中旬ごろから、毎日一本の胡瓜を収穫させてくれて食卓に並ぶ。胡瓜の蔓は何処までも伸びて行きそうな気配であるが、支柱が無ければ下に垂れ下がるのも近いうちのことだろう。だが、真っ直ぐに伸びる苗を見ていると、「ジャックと豆の木」のように、天までも延びるのかしらと錯覚してしまう。雨雲は低く垂れ込めている。もしかすると……と、空想すると愉しくなる。実際、蟻たちは蔓を必死で登っている。僕も登りたいなぁと、羨んでしまったのである。
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by arajin01 | 2011-07-29 21:52 | Trackback | Comments(0)

端居

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『冷や冷やと羽音聞きおり端居かな』
端居(はしい)とは、暑中風の届かない部屋を逃れ、縁側で涼むことである。昨日、大腸のポリープ切除の手術をした。朝のうちに片付ける仕事があったので、朝礼に出て用を済ませて早退した。縁側で涼んでいると、スズバチがひっきりなしに飛来しては冷や汗を掻かされた。先月から珍しいスズバチが飛来し、月下美人の支柱に巣を作り出した。スズバチは、黒色で胸部が細長く、腹部中央部と胸部上部に橙色紋がある大きなトックリバチの仲間だ。泥で、鈴のような形をした つぼ状の巣を作ると聞いていたが、スズバチの巣造りは見たことも無く、形さえも知らない。観察の好機とばかりに成り行きに任せた。
はじめに一円硬貨より小さな泥と唾液だろうか、混ぜて固めた壷のようなものを作り、中に卵を産むと虫の幼虫を詰め穴を塞いだ。卵と幼虫を閉じ込めた土壷を、葡萄の房のように周囲に幾つも繋げた。その数が八個になった頃には全体が丸みを帯びてきた。常に小さな出入り口の穴を開けては、外側を補強している。写真のように、ゴルフボールとテニスボールの中間のサイズになるのに約一ヶ月かかった。確かに鈴の形である。これからどんな形になり、子はどのように巣立つのか興味津々である。わが家の周囲には、様々な種類の蜂が巣作りをしている。結構、スリルを満喫できる何よりの暑気払いなのである。
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by arajin01 | 2011-07-28 22:28 | Trackback | Comments(0)

山百合

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『すれ違い山百合の香に振り向いて』
病院にいると、花束を抱えた人とすれ違う。柔らかな甘い香りもすれば、強く際立った香りもある。花束を持たぬがすれ違った際に、鼻腔を撫ぜられ、はっとして振り返ってしまう時もある。香りは、好印象を誘うものだが、老齢の身としては老臭だけは避けたいものと意識している。崖下を歩いた際に、上から降ってくる山百合の香りは心地好いが、近くで嗅ぐときついものだ。見舞いの花には適さないようである。それにしても、山野に咲く山百合の姿は、艶やかで美しく、日本古来の美しさの象徴でもある。
「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」 古来より理想の女性の姿を花に喩えた戯唄もある。
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by arajin01 | 2011-07-27 19:32 | Trackback | Comments(0)

炎天

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『炎天に勝負のつかぬ睨み合い』
道端の野萱草に止まった八町蜻蛉は、目玉だけを動かして飛び立たない。しばらく睨み合いをしてみたが飛び立たない。距離一メートル以内につめるとようやく飛び立った。が、また舞い戻った。ひとさし指でくるくると輪を描いても飛び立たない。埒もない数分の間、炎天下の私の顔は汗が吹き出ていた。しばし、童心に戻らせてもらったのである。
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by arajin01 | 2011-07-26 20:07 | Trackback | Comments(0)

月見草

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『月見草月見る人の刈り残し』
周辺では、草払い機のエンジン音が喧しい。庭先、畑や水田の土手、空き地と早朝から夕方まで、バイクより派手な音が四方から聞こえてくる。徹底的に草を刈り取るのである。それでも、ツキミソウやホタルブクロなどの花の株は、刈り残されていている。花を愛でる気持ちは、皆さんお持ちのようだ。写真の花を月見草というと、「違います。オオマツヨイグサですよ」と言われてしまうだろうか。月見草や宵待草は、オオマツヨイグサの別名である。それでも竹久夢二が好んだ宵待草と言ったほうが適切だろう。花の雰囲気は伝わる。しかし、私はあえて月見草と呼びたいのである。それは子どもの頃から、そう覚えているからである。今宵の夜空は、低い雲が全天を覆い月は見えない。
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by arajin01 | 2011-07-25 20:28 | Trackback | Comments(0)

額の花

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額の花
『静かなり翡翠の光り額の花』
散歩途中に、額紫陽花が垣根のように連なる一角がある。木々の茂った周囲に、青紫の色が鮮やかな光りを放っている。しばし、眼を奪われる。蝉の声と谷川のせせらぎが響くのだが、静寂を感じるのである。今日は陽射しも強くなく、涼風に恵まれての数時間の散歩であった。
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by arajin01 | 2011-07-24 20:42 | Trackback | Comments(0)

甲虫

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『野に立てば甲冑装う戦士おり』
野草花咲く野原は、昆虫たちの王国だ。涼しそうに舞う蝶の姿はもとより、花粉に群がる大小様々な虫たち。そうした中でハナムグリは、いかつい甲冑姿である。花粉を好物とするのに鎧姿である必然が、何処にあるのだろう。真夏の炎昼に、熱くはないのだろうかと思ってしまう。いつも不思議に思うひとつである。時折、爽やかな風が吹きぬける。私は、麻の生成りのスーツにパナバ帽をかぶり、めかし込んで出勤した。
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by arajin01 | 2011-07-23 21:33 | Trackback | Comments(0)

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『背に一刀おらがの夏を蝉歌え』
蝉は夕方になると脱皮する。どうしてだろうと、長年不思議に思っていた。それは、脱皮しても翅が軟らかくて飛べないから一晩ゆっくりと休み、朝一番で飛び立つためだよと、昆虫に詳しい友が教えてくれた。休んでいる間、天敵にも襲われないからね、とも。本能なのかと思うと、なるほど……。夕刻には少し早い時間、脱皮のために背中が割れた蝉を見つけた。幹なら、もっと遅くなるまで登ることが出来たろうが、草なので行き止まりになったからかも知れない。時間があれば、じっくり観察したかった。心を残して帰ってきたのである。
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by arajin01 | 2011-07-22 20:21 | Trackback | Comments(0)