人気ブログランキング | 話題のタグを見る

熊谷草

熊谷草_e0099713_16223078.jpg
戦国武将が鎧兜に身を固め馬上の人となったとき、背後からの矢を伏せぐのに鎧の背に袋状の大きな布を背負う。疾走すると布は大きく風船のように膨らむのだが、それを母衣(ほろ)という。その熊谷次郎直実の母衣に形が似ていることから熊谷草(クマガイソウ)と呼ばれるラン科の山野草である。これに似た花で平敦盛の母衣に見立てたのが敦盛草(アツモリソウ)である。ただし葉形は、熊谷草が扇円形で切りそろえた扇のような形に対し、敦盛草はチューリップのような楕円形をしている。ともに吾が土地の山林には多く自生していたという。現在は、町をあげて大切に保護されている。近所のお宅では、百株程のクマガイソウの母衣が庭一面に咲いていた。
by arajin01 | 2009-05-02 16:32


<< 若葉 五月 >>