白露

e0099713_19532756.jpg
九月七日は、白露。秋も中秋に至った。「暦(便覧(こよみびんらん)」には、「陰気ようやくかさなりて、露にごりて白色となれば也」とある。秋の気配がさわやかにすみわたり、木々草花に宿るしらつゆが、秋ひとしおの彩りを添えてくれるのである。風のない晴れた日の夜には、露が多く発生する。翌朝、秋草の葉についた露の玉は、朝日を受けて輝くのが目にする。あるいは、草の葉に溜まった露が、次ぎ次に落ちるのが見えるが、これが「露時雨(つゆしぐれ)」だ。そして、季節の表情を表すのにも、使われる。「露の命」「露の間」「露の身」「露の世」などと、人の世の無常と儚さをたとえるのである。また、「露の底」と言った場合は、露を含んだ草の下を言い、涙にたとえて「袖の露」「心の露」「思の露」と、表現する。八ケ岳南麓は、雲ひとつない秋晴れになった。
が、私の身中は袖の露で湿っている。
[PR]
by arajin01 | 2009-09-07 19:54


<< 阿弥陀の壁 秋空 >>