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擬態

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少々早いが、冬支度にと盆栽棚の小品を片付けていると、桜の盆栽に枯れ枝が垂れ下がっていた。枯れ枝など残したはずもなく、不信に思いながら触ると感触が違う。なんとシャクの幼虫ではないか。老眼をかけて観察すると「トビモンオオエダシャク」。桜や水木の葉を食草とする蛾である。幹に喰らいついている部分が口の方。頭の突起は2本の角のようだ。真ん中の腹を押すと、身体を伸ばしたまま上向きの枝になった。このまま冬を越すのだろうか。枯れ枝に偽装する健気さに免じて、このまま風除けをした盆栽の冬越し場所に移動したのである。
by arajin01 | 2009-11-01 18:51


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