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励ます

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今日から十二月。一年も残りひと月となった。世の出来事を眺めているとつくづく無常を感じるのだが、今年ほど強く感じた年はない。人生は変化し移り変わるのを常とするわけだが、自分自身に関係なく、変化せざるを得ない世の中ほど、酷いと思わざるを得ない。ならば夢幻になればいいのだが、そうそうと思い切れない。私は、樹木が枯れ死し、流木となって海岸に打ち上げられた木屑を、流木造形のオブジェとして蘇らせたとき、木の一身二生に喩えた。会社や仕事に託して生きていた人が、よりどころにしていたものが霧散したとき、一緒に生き方をなくした人を沢山ニュースで見せられた。託したものに裏切られ、自滅した若者もいた。夢幻を選ぶか、一身二生と向き合うか難しく悩む。他人を励ますことは簡単だが、自分を励ますのは難しい。岐路にたち悩んだときは、自分を励ませ。新しい二生の光はあるはずだ。夢も、愛も、希望も必ず出会えるものだ。冷たい風の吹く中で、葉牡丹を植えながら漠然と自分を励ました。そして、今日は励まされた。
by arajin01 | 2009-12-01 22:49


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