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木下闇

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梅雨といっても光りは夏である。庭の木々の下は、夏の闇に覆われていた。日の射す明るい場所から木々の繁る下へ入ると、眼の調整が伴わず一瞬の闇を感じる。光りの明暗の差と空気の冷やかさから、こうした事象を木下闇(こしたやみ)と季語になる。葉の間から射す光りは、スポットライトのように盆栽のニワフジの柔らかな葉と紫の花を浮き上がらせてくれた。私は、しばし安らいでいた。
by arajin01 | 2010-06-20 18:13


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