人気ブログランキング | 話題のタグを見る

端居

端居_e0099713_2223218.jpg
『冷や冷やと羽音聞きおり端居かな』
端居(はしい)とは、暑中風の届かない部屋を逃れ、縁側で涼むことである。昨日、大腸のポリープ切除の手術をした。朝のうちに片付ける仕事があったので、朝礼に出て用を済ませて早退した。縁側で涼んでいると、スズバチがひっきりなしに飛来しては冷や汗を掻かされた。先月から珍しいスズバチが飛来し、月下美人の支柱に巣を作り出した。スズバチは、黒色で胸部が細長く、腹部中央部と胸部上部に橙色紋がある大きなトックリバチの仲間だ。泥で、鈴のような形をした つぼ状の巣を作ると聞いていたが、スズバチの巣造りは見たことも無く、形さえも知らない。観察の好機とばかりに成り行きに任せた。
はじめに一円硬貨より小さな泥と唾液だろうか、混ぜて固めた壷のようなものを作り、中に卵を産むと虫の幼虫を詰め穴を塞いだ。卵と幼虫を閉じ込めた土壷を、葡萄の房のように周囲に幾つも繋げた。その数が八個になった頃には全体が丸みを帯びてきた。常に小さな出入り口の穴を開けては、外側を補強している。写真のように、ゴルフボールとテニスボールの中間のサイズになるのに約一ヶ月かかった。確かに鈴の形である。これからどんな形になり、子はどのように巣立つのか興味津々である。わが家の周囲には、様々な種類の蜂が巣作りをしている。結構、スリルを満喫できる何よりの暑気払いなのである。
人気ブログランキングへ ←参加しています。応援クリックを、よろしく!
by arajin01 | 2011-07-28 22:28


<< 胡瓜 山百合 >>