『植木枯れ憎き天牛追い詰める』
大きなモミジの木が枯れかかっている。根元を見ると、おかくずが積もっていた。幹のあちらこちらに小さな穴が開けられている。犯人は天牛(髪切り虫のこと)が産み付け、幼虫に孵った虫だ。幹の中を動き回っているのだ。幹の中の幼虫を殺すスプレーのノズルを小さな穴に差し、噴霧すると上下30数センチの間に開けられた小さな穴から薬の泡が漏れ出した。幹の中は半ば空洞のようだ。そこへコマダラが飛んできた。犯人は幹に卵を産みこんだこいつである。捕まえようとすると、となりのウリハダカエデの梢へと逃げた。せめて写真にと撮ったのである。
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