『婀娜なるや陰にもたれる杜鵑草』
杜鵑草が盛と咲いている。花片の斑点が、野鳥のホトトギスの胸にある斑点になぞらへて命名されたという。茎は長く成長して弓なりにしなり、互生した葉の間に2、3個づつ花を付けるのだが、いつも何かにしなだれている。そうしたしなだれた姿が、花の美しさをより強調されているのかもしれない。そのうえ花付きは日向より日陰の方がいいみたいで、ますます婀娜な女性の姿に重ねてしまう。秋に待ち焦がれる花のひとつである。我が家の庭の杜鵑草は、今年は枯れてしまった。
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