昼顔

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『昼顔に逢瀬を秘する蟻二匹』
昼顔が咲いていた。昼顔を見るたびに二十一歳の時に見た映画・昼顔を思い出してしまう。あの時の印象は強烈で、今でも忘れられない。『昼顔』は67年のルイス・ブニュエル監督作品。貞淑な顔を持つ外科医の妻の娼婦というもうひとつの顔を描いた問題作だった。ヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞した。難解なシュルレアリスム的作品だが、そんなことよりSM的な映像が強烈だったのだ。森の中の小道を往く一台の馬車。馬に付けた鈴の音と馬蹄の音だけが聞こえる。二人の御者の後ろには愛を囁く男女がいる。馬車は突然止まり、嫌がる女を馬車から無理矢理降ろし、男は二人の御者に森の中へ女を連れ出すように命じる。猿くつわをされた女は両手を木の枝に縛り付けられ、服を破られ背中は剥き出しになる。そして御者たちは白磁のような女の背中に鞭を打ちつける。鞭は背中に痛々しい赤い印をつけ、苦痛に顔を歪ませる女、男は「もういい、好きにしろ」片方の御者が女の首筋に唇を這わせ、その乳房を揉みしだく。女は歓喜の表情をあらわにした。という映像が、記憶に残る。こんな可愛い花がなぜタイトルに使われたのか知らないが、昼顔をよく見ると二匹の蟻が、花芯の中で逢引をしていた。

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by arajin01 | 2014-07-19 21:34


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