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野の花々は満開なりて、山いただきよりも近景の花々に屈み手を添えてしまう。しかしながら、薊だけは、手の出しようもなく屈んで眺めるだけである。今にも針を伸ばし弾けそうなオニアザミの蕾(総苟)は、産毛に包まれ愛らしい造形の妙味を見せる。刺々しい世間に、一刺しの痛みを見せて欲しい野の花である。
by arajin01 | 2008-09-10 21:43


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